CHECKROIDとは?
CHECKROID(チェックロイド)は、SCSK北海道株式会社が開発・提供する、現場の点検・検査作業における計画立案から記録、報告書出力までを一括管理する品質検査・検査記録ソリューションです。建築現場や各種設備保守の現場において、紙のチェックシートへの手書き記入やデジタルカメラでの写真撮影、オフィス帰社後のExcel転記・写真台帳整理といった二重三重の工数負荷を解消します。作業順に沿った縦長インターフェースによる入力漏れ防止や、撮影写真・判定結果のリアルタイム集約、既存の自社Excel様式を活かしたマスター作成などを通じ、検査業務のペーパーレス化と品質管理(Q)の高度化を支援します。
主な機能
CHECKROIDは、現場での確実なデータ採取を支える入力支援から、既存資産を活かした帳票生成、他システムとの連携まで、検査業務全体の省力化を支える機能を備えています。
現場入力・記録支援機能
- 15種類の入力形式とリアルタイムアラート
数値入力、テキスト、写真添付、手書きメモ、電子サイン、音声入力など15種類の入力形式に対応しています。各検査項目にあらかじめ許容値(規格値)の閾値を設定しておくことで、入力値が基準を超過した際や未入力の項目がある場合に画面上でリアルタイムに警告を発し、現場での見落としや記入漏れを防止します。 - QRコードによる対象機器照合
点検・検査対象の機器や設備に貼付されたQRコードを作業開始時に端末で読み取ることで、検査対象の取り違えを防止します。正しい点検シートが自動で呼び出されるため、誤った機器のデータを記録してしまうヒューマンエラーを防ぎます。 - オフライン環境でのデータ蓄積
通信環境のない地下空間や電波の届かない屋内現場でも、端末内に検査結果や写真データを一時蓄積して作業を継続できます。電波の届くオンライン環境へ復帰した際にサーバーへ一括送信されるため、通信状況に左右されずに検査業務を完了できます。
帳票作成・データ出力機能
- 既存Excelチェックシートの直接マスター化
現在実務で使用しているExcel点検票のセルに、CHECKROID用の「タグ」を定義してシステムにアップロードするだけで、検査マスターおよび入力画面が自動生成されます。ツールの導入にあたってシステムベンダーへ高額な帳票改修を委託する必要がなく、使い慣れた帳票レイアウトをそのままデジタルへ移行できます。 - ワンクリック帳票出力(Excel・PDF・CSV)
現場で入力・送信されたデータは即座にデータベースへ反映され、あらかじめ指定したレイアウトのExcel帳票やPDF報告書、分析用のCSVデータとして出力できます。事務所に戻ってから行っていた写真の切り貼りや手書きメモの清書作業が不要になります。 - 多言語表示対応
日本語に加え、英語および中国語の画面表示に対応しています。外国人労働者や外国人技術者が従事する現場環境においても、母国語に切り替えて同じ検査フォーマットに基づいた入力作業を進められます。
進捗管理・外部連携機能
- カレンダー形式の作業ステータス一元管理
管理画面のカレンダー上で、点検・検査作業の進行状況を「完了」「遅延」「異常」などのステータスごとに色分けして可視化します。巡回点検の周期や検査サイクルごとの未実施・遅延案件をひと目で把握でき、管理者の進捗確認と指示出しを迅速化します。 - 8種類の標準WebAPIとBIツール連携
基幹システムや社内データベースと接続するための8種類の標準WebAPIを備えており、検査実績データの自動連動が可能です。さらにBIツールと接続することで、複数現場から収集した検査数値の推移分析や不具合発生率の集計など、品質向上のためのデータ分析基盤として活用できます。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
自社固有のExcel帳票レイアウトを崩さずに検査業務をペーパーレス化したい企業
- 指定様式や長年運用してきた複雑な点検表を変更できない
取引先指定の検査帳票や社内規定の複雑なExcelフォーマットがある場合、SaaSツールの固定レイアウトに合わせることが困難なケースがあります。CHECKROIDは既存のExcelシートにタグ付けしてそのままマスター化できるため、現場の運用ルールや帳票の見た目を大きく変えることなく、スムーズにペーパーレス化へ移行できます。 - 現場入力後の内業(写真整理・帳票転記)に毎日1〜2時間を費やしている
現場で紙にメモを取り、事務所に戻ってデジカメ写真を選定・Excelへ貼り付ける作業は、施工管理者の残業の大きな要因です。CHECKROIDなら現場端末での入力・写真撮影と同時に帳票データが生成されるため、内業にかかる工数を大幅に圧縮し、時間外労働の上限規制(原則月45時間・年360時間)への適合を後押しします。
通信環境が不安定な現場や、自社専用の運用・セキュリティ要件を持つ企業
- 地下ピットや山間部など電波の届かない環境で点検作業が発生する
完全オンライン前提のアプリでは電波圏外で記録が中断しますが、CHECKROIDはオフライン動作に対応しているため、端末内にデータを保存しながら検査を続行できます。電波が復帰した段階で自動一括送信されるため、通信環境の悪い過酷な現場でも作業の手戻りが発生しません。 - 社内セキュリティポリシーによりクラウドサービスの利用に制約がある
多くの点検アプリがSaaS(パブリッククラウド)専用であるのに対し、CHECKROIDはオンプレミス版のパッケージ提供や個別要件に応じたカスタマイズ開発にも対応しています。自社専用サーバーでの運用や、自社基幹システムとの密結合なデータ連携を求める企業に適しています。
向いていない企業・現場
4ユーザー以下の少人数で手軽かつ低コストに運用を始めたい小規模事業者
- 少人数の現場で月額費用を抑えてミニマムに導入したい
CHECKROIDのクラウド版は最小契約単位が5ユーザー(初期費用100,000円〜、月額35,000円〜)からとなっており、1〜3名程度の小規模なチームで導入する場合でも5ユーザー分の最低利用料金が発生します。1〜2名で手軽に無料枠や低額プランからスタートしたい小規模事業者や個人事業主の場合は、1ライセンス単位で契約できるツールや無料プランのあるアプリを検討する方がコスト効率が良い場合があります。
図面上へのピン留めや指摘事項の図面連動を主軸として検査を行いたい建築現場
- 内装仕上検査や竣工検査で図面に直接指摘位置をプロットしたい
CHECKROIDは作業項目に沿って縦長に入力していくチェックシート型のUIを強みとしており、機器点検や設備検査、施工段階の項目チェックに適しています。一方で、建築工事の仕上げ検査などで、平面図上に直接ピンを刺して写真や是正指示を紐付ける運用を中心としたい現場では、図面特化型の検査アプリ(LAXSYなど)の方が適している場合があります。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| CHECKROID | 既存Excel帳票のタグ定義によるマスター化、15種類の入力形式、オフライン対応、オンプレミス版提供 | 初期費用: 100,000円〜 月額: 35,000円〜(5ユーザー単位) ※オンプレミス版は個別見積もり |
既存のExcel様式を維持したい企業、設備点検・定期検査を効率化したい企業、オンプレミス運用を求める企業 |
| LAXSY | 建築の内装・仕上・竣工検査に特化。図面へのピン留め2タップ入力、是正ステータス管理、報告書出力 | 要問い合わせ | マンションや商業施設の内装仕上検査、竣工検査での図面連動と協力会社への是正指示を重視する企業 |
| AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム | AI音声認識による配筋・仕上検査のハンズフリー入力、指摘箇所の声による自動記録、是正指示書自動作成 | 要問い合わせ | 配筋検査や仕上検査で両手を塞がずに声で記録したい現場、少人数で品質検査を進めたい企業 |
| Smart Attack | 既存のExcel・紙報告書レイアウトの再現、スマートデバイスでの現場記録、オフライン入力対応のSaaS | 初期費用: 0円 月額: 15,000円〜/5ID(1年契約) |
巡回点検や保守メンテナンスで既存帳票のレイアウトを重視し、クラウド環境で一括管理したい企業 |
点検・検査業務の電子化ツールを選定する際は、「現場で扱う帳票の性質」と「現場作業の入力形態」によって適切な選択肢が分かれます。
設備機器の定期点検やプラント保守、施工チェックリストなど、決まった点検項目に対して確実に入力・判定を行い、自社指定のExcel帳票へ出力したい場合は、CHECKROIDやSmart Attackが有力な比較候補となります。特にCHECKROIDは、自社Excelのセルにタグを付けるだけでシステム改修を介さず取り込める柔軟性と、クラウドだけでなくオンプレミス導入や個別受託開発にも対応できる点が大きな特徴です。
一方で、建築の内装・仕上検査のように「図面上の特定位置に指摘をプロットし、協力会社へ是正指示を出す」作業が中心であればLAXSYが適しており、「配筋検査などで鉄筋径やピッチの数値を両手を使わずに声で入力したい」という特殊な現場ニーズに対してはAmiVoice スーパーインスペクションプラットフォームが候補に挙がります。自社が効率化したい対象が「帳票ベースの点検・検査」なのか「図面・構造部位に特化した専門検査」なのかを見極めることが重要です。
料金・プラン
| プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 無償トライアル | 0円 | 0円(1ヶ月間) | クラウド版の全機能を検証可能 |
| クラウド版 | 100,000円〜 | 35,000円〜 | 5ユーザー単位での契約(最小5ユーザー〜)。月額費用に保守サポートを含む |
| オンプレミス版 | 要問い合わせ | 要問い合わせ(パッケージ販売) | ソフトウェアライセンス買取方式。個別要件に応じたカスタマイズ対応可能 |
CHECKROIDのクラウド版は、最小5ユーザーから導入可能で、以降も5ユーザー単位で契約を追加するライセンス体系となっています。初期費用には導入時の環境設定等の初期サポートが含まれ、月額利用料には専用窓口による保守サポートが含まれています。自社専用環境での稼働や基幹システム連携などの個別カスタマイズを希望する場合は、ソフトウェアライセンスを購入するオンプレミス版の見積もり取得が必要です。
導入事例・実績
CHECKROIDは、設備保守や製造業をはじめとするフィールド業務の現場で導入されています。公表されている主な事例は以下の通りです。
- パナソニック産機システムズ株式会社(カスタマーサポート統括部 / 2024年1月導入)
コンビニエンスストアやスーパーマーケット等に納入した、数十万件に及ぶ業務用冷凍・空調機器等の保守・修理業務を対象に導入。従来の手書きメモと事務所PCでのExcel管理から脱却し、現場での機器登録作業の時間短縮と、オフィスとのリアルタイムな情報共有を実現したと公表されています(定量的削減効果の数値は今後試算として非公開)。 - 某製造業(社名非公開)
工場設備の点検業務電子化において、国内4工場から北米・欧州の海外工場へと順次展開。CHECKROIDの導入により、設備点検に伴う管理業務の工数を90%削減したと公表されています。
※企業名・導入規模・定量的効果の3点すべてが揃って公表されている導入事例は現時点で確認できていません。検討にあたっては公式サイトやベンダーへ最新の適用事例をご確認ください。
オンプレミス提供とOEM・自社ブランド展開への対応体制
多くの施工管理・点検系SaaSがマルチテナント型のパブリッククラウドのみを提供するなかで、CHECKROIDは自社サーバーへ環境を構築する「オンプレミス版」のパッケージ提供に対応している点が特徴的です。自社の厳格な情報セキュリティ基準により社外クラウドへのデータ保管が制限されている大手企業や、自社基幹システムとの緊密なAPI連動を前提とする開発プロジェクトに対応できます。
また、自社ブランドのサービスとして外販・展開するためのOEM供給実績(ヤンマーエネルギーシステムによる「CHECK BOARD」など)を有しており、システム基盤としてのカスタマイズ開発や協業先へのソリューション提供といった柔軟な提供形態をとっています。単なるツール導入にとどまらず、自社独自の点検サービス基盤として構築したい企業にとって選択肢となります。
導入前に知っておきたいこと
導入を検討する際は、運用面やシステム要件に関して以下の点に留意する必要があります。
- 契約手続きと利用形態
CHECKROIDは一般的なコンシューマー向けアプリのようにアプリストアからダウンロードして即座に課金利用を開始できる仕組みではなく、開発元であるSCSK北海道株式会社との利用契約および承諾書の発行手続きが必須となります。 - 最小契約規模の制約
クラウド版の最小利用単位が「5ユーザーから」と規定されているため、4ユーザー以下の小規模チームで利用する場合でも5ユーザー分の最低月額費用(35,000円〜)が発生します。 - 端末の事前動作検証
対応OSはAndroid 8.0以上、iOS 12以上、Windows 10 Pro推奨となっていますが、特にAndroidやWindows端末はメーカーや機種ごとにハードウェア仕様が多岐にわたるため、導入前の実機による動作検証やカメラ連動のテストが推奨されています。 - ユーザー評価の状況
App Storeにおける評価スコアは「3.3(5点満点中 / 評価件数7件)」が記録されていますが、レビュー本文などの詳細なフィードバック内容は公開されておらず、大手ITレビューサイト等においても現時点で具体的なユーザー投稿は確認できていません。自社の業務フローに合致するかは、1ヶ月間の無償トライアルを活用して現場実機で検証することが確実です。
導入の流れ・期間
CHECKROIDの導入は、概ね以下のステップで進められます(具体的な導入期間やスケジュールは個別要件によって異なるため要問い合わせとなります)。
- 1. 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトの問い合わせフォーム等から連絡し、現在の点検・検査業務のフローや課題、対象帳票、利用規模についてのヒアリングを受けます。 - 2. 無償トライアル(1ヶ月間)
クラウド版の全機能を1ヶ月間・0円で試用できます。現場で実際に使用しているExcel点検票をマスター化し、現場端末での入力操作性やオフライン時の挙動、帳票出力レイアウトを実地で検証します。 - 3. 見積もり・プラン選定
利用ユーザー数に応じたクラウド版の契約、またはカスタマイズ要件に応じたオンプレミス版の見積もり提示を受け、契約内容を決定します。 - 4. 契約・初期環境構築
SCSK北海道との間で利用契約書および承諾書の手続きを行い、システム環境のセットアップとタグ定義によるExcelマスターの初期登録を実施します。 - 5. 現場説明・本稼働
点検員や施工管理者への操作説明を経て実運用を開始します。稼働後は専用の保守サポート窓口によるフォローを受けられます。
よくある質問(FAQ)
- スマートフォンやタブレットの対応OSは何ですか?
- Android端末(Android OS 8.0以上)、iOS端末(iOS 12以上のiPhone / iPad)、およびWindows端末(Windows 10 Pro推奨)に対応しています。現場で支給されている既存端末のOSバージョンを確認の上、トライアルでの動作検証が推奨されます。
- 無料で機能を試すことはできますか?
- はい、1ヶ月間の「無償トライアル」が用意されており、クラウド版の全機能を実際の現場環境でテスト運用することができます。
- 通信のできない地下やトンネルなどの現場でも使えますか?
- 利用可能です。オフライン対応機能を備えており、通信が途切れた環境でも端末内に検査データや写真が一時保存され、オンラインに復帰したタイミングでサーバーへ一括送信されます。
- 既存のExcel点検表をそのまま取り込むには専門的な開発が必要ですか?
- システム開発やベンダーへの改修依頼は不要です。既存のExcelシートの該当セルにCHECKROID用のタグを記載してアップロードするだけで、自動的にマスターデータが作成され入力画面に反映されます。
- 最低何ユーザーから契約できますか?1名だけの契約は可能ですか?
- クラウド版は「5ユーザー単位」での契約となっており、最小5ユーザーからの受付となります。1〜4名での利用であっても最小5ユーザー分の契約費用(初期費用100,000円〜、月額35,000円〜)が必要となります。
- 導入後のサポート体制はどのようになっていますか?
- クラウド版の月額利用料に保守費用が含まれており、専用のメールサポート窓口(checkroid_support@scsk-hokkaido.co.jp)を通じて操作方法やトラブルに関する問い合わせを受け付けています。
- 自社専用サーバーでの運用やカスタマイズは可能ですか?
- 可能です。クラウド版のほかにオンプレミス版(パッケージ販売)が用意されており、自社インフラ環境への構築や個別業務要件に応じたカスタマイズ開発にも対応しています(費用は個別見積もり)。