ANDPADとは?現場の写真・工程表から受発注まで一元管理するクラウド施工管理ツールの特徴と導入メリット

ANDPADとは?現場の写真・工程表から受発注まで一元管理するクラウド施工管理ツールの特徴と導入メリット ロゴ・サービス画像

施工現場の写真・図面・工程表から受発注やチャットまでを一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービスです。直感的なスマートフォンアプリ設計により現場とオフィスの情報共有を即座に行えます。住宅建築から商業建築、ゼネコンまで幅広い現場で業界トップクラスの導入実績を誇ります。

公式サイト
https://andpad.jp/ ↗
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
中小工務店・地場ビルダー サブコン・専門工事業者 ゼネコン 建築

コンシフト編集部による最新動向サマリ

  • レオパレス21が現場DX基盤として導入しているほか、2026年3月時点で利用社数26.5万社、ユーザー数69万人を超える導入規模に達しています。
  • 2026年8月に東京ガス・ダイキン工業・カインズの生活インフラ大手3社と戦略的資本業務提携を締結し、現場データを活用するAIプロジェクト「ANDPAD Stellarc」による建設AXを本格始動しました。
  • 写真や工程管理などの現場業務にとどまらず、受発注・請求・工事台帳連携まで全社業務を一元管理できる基盤として活用されています。

(コンシフト掲載10記事をもとに自動生成・2026年10月13日更新)

ANDPADとは?

株式会社アンドパッドが提供する「ANDPAD」は、施工現場の写真・図面・工程表から受発注や請求管理までを一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービスです。現場監督や職人がスマートフォン・タブレットから直感的に操作できる専用アプリを備え、現場と事務所の間で発生する連絡ロスや移動時間を削減します。中小工務店やリフォーム事業者、専門工事業者から中堅・大手ゼネコンまで企業規模を問わず幅広く導入されており、施工現場の進捗可視化とバックオフィス業務のペーパーレス化を同時に支援するプラットフォームとして機能します。

主な機能

施工現場管理・工程管理機能

  • 工程表作成・共有
    直感的な操作で工程表の作成や変更が行え、工程の進捗状況をリアルタイムに関係者へ共有できます。現場ごとの工程遅延や変更を即座に把握できるため、職人の手配ミスや段取りの狂いによる現場の待機時間を抑えられます。
  • 写真管理・電子黒板
    撮影した工事写真を現場ごと・工種ごとに自動で仕分けし、台帳作成までクラウド上で完了できます。オフライン撮影にも対応した電子黒板機能により、現場での黒板設置や持ち運びの手間を省き、検査・報告用の台帳作成工数を大幅に短縮します。
  • 図面管理・是正指示
    最新の図面データをクラウド上で共有し、スマートフォンやタブレットから閲覧・書き込みが可能です。図面上の特定箇所に直接ポインタやコメントを付与して是正指示を出せるため、口頭や手書きメモによる伝達の行き違いを防ぎます。
  • 現場チャット・日報作成
    案件ごとに自動生成されるチャットグループで、関係者間のやり取りをメッセージと写真で集約できます。既読確認機能により連絡漏れを防ぐほか、日報作成機能によって現場にいながら作業報告を完了させ、事務所への移動負担を軽減します。
  • ボード機能
    小工事やリフォーム案件向けに、ホワイトボード形式で複数の現場進捗を一覧表示できます。短工期の現場が同時並行で進行する場合でも、各現場のステータスや担当者の動きを一画面で把握し、管理の抜け漏れを抑えます。

経営・バックオフィス管理機能

  • 引合粗利管理
    案件の引き合い段階から見積・実行予算・粗利の推移を一括でトラッキングできます。現場ごとの収支状況がリアルタイムに把握できるため、工事進行中の予算超過や着工後の利益目減りを早期に検知して対策を打つことが可能です。
  • 受発注・請求管理
    協力会社への発注業務や請求書の発行・受取をオンライン上で完結させられます。電子帳簿保存法に対応しているほか、出来高査定にも対応しており、現場の工事進捗に基づいた査定と支払処理をスムーズに連携させます。
  • ANDPAD歩掛管理
    日報に記録された出役人工や作業実績データを集計し、現場ごとの労務費や人工データを蓄積・分析できます。職種や作業ごとの実際の歩掛データを可視化することで、次回以降の見積精度向上や施工計画の適正化を支援します。

外部連携・拡張機能

  • ANDPAD API・ANDPADアプリマーケット
    外部の基幹システムや会計ソフト、CRM、CADソフトウェアなどとデータ連携を行うためのAPIを提供しています。アプリマーケットを通じて自社の既存システムや周辺ツールと接続することで、多重入力の手間を解消し、業務全体の自動化を進められます。
  • 3Dスキャン・遠隔臨場機能
    スマートフォンやタブレットのLiDARセンサー等を活用した現場の3Dデータ取得や、映像配信を用いた遠隔臨場に対応しています。現場に直接赴く回数を減らしながら、事務所や遠隔地から施工状況や品質を正確に確認できる環境を整えられます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

現場の進捗管理と経理・原価管理が分断され、収支の把握が遅れている企業

  • 現場の工事進捗と支払査定の突き合わせに時間がかかり、最終的な粗利確定が遅れる
    ANDPADの引合粗利管理および出来高査定に対応した受発注・請求管理機能を活用することで、現場の作業完了報告とバックオフィスの支払・請求データを連動させられます。月締めを待たずに各案件の実行予算進捗と限界利益が可視化され、工事途中のコスト膨張を防ぐ体制を構築できます。
  • 日報の出役人工や資材使用量が紙やExcelに散在し、積算の歩掛根拠が曖昧になっている
    「ANDPAD歩掛管理」を運用することで、日報から収集した実働人工データを工種ごとに自動集計できます。過去の実績値に基づいた精度の高い見積作成が可能となり、見積原価と実行予算の乖離を抑制する効果が得られます。

多数の協力会社や職人を抱え、現場写真や検査報告書の作成業務に追われている企業

  • 現場監督が事務所に戻って行う写真整理やExcel帳票作成に膨大な残業時間が発生している
    オフライン撮影に対応した電子黒板機能と写真自動仕分け機能を活用することで、現場で撮影した写真から即座に台帳や報告書を出力できます。導入企業の中には、自主検査報告書の作成工数を月平均113時間から80〜90%削減した事例や、検査報告書の作成にかかる期間を数日から1時間以内に短縮した実績もあり、内業の大幅な圧縮につながります。
  • 協力業者ごとの連絡手段がバラバラで、図面の差し替えミスや言った言わないのトラブルが起きている
    案件別の現場チャットとクラウド図面管理に一本化し、既読確認や図面への直接書き込み指示を活用することで、最新図面と指示事項が全関係者へ確実に伝達されます。連絡の行き違いによる手戻り工事や、不要な確認電話のやり取りを削減できます。

向いていない企業・現場

最小限のコストで写真共有や簡易チャットのみを導入したい小規模事業者

  • 工事台帳や原価管理、受発注などの統合機能は不要で、単に現場写真の保存と連絡だけを行いたい
    ANDPADは施工管理から経営管理までをカバーする統合型SaaSであり、初期費用・月額費用・オプション費用で構成される個別見積もり制をとっています。連絡や写真共有だけに特化した無料・低価格帯の単機能ツールと比較すると費用負担が大きくなりやすいため、導入目的が連絡手段の統一のみにとどまる場合は、機能特化型の別ツールを検討した方が費用対効果を得やすい場合があります。
  • 社内のIT担当者や推進リーダーが不在で、運用ルールの策定や初期設定にリソースを割けない
    多機能である反面、初期のフォルダ構成や権限設定、運用フローの統一を事前に行う必要があります。社内で推進体制を整えられないまま導入すると、初期設定の複雑さから定着が滞るリスクがあるため、まずは設定項目が少なく直感的に運用を開始できるシンプルなツールの利用を優先する判断も考えられます。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
ANDPAD 施工管理(工程・写真・図面・日報)から受発注・粗利管理・歩掛管理まで網羅する統合型クラウド 要問い合わせ(初期費用+月額+オプションの個別見積もり) 現場管理だけでなくバックオフィスの原価・受発注まで一元化したい工務店・専門工事・ゼネコン
SPIDERPLUS 図面管理、工事写真、電子黒板、設備検査記録に特化し、タブレットによる帳票出力に強み 要問い合わせ(初期費用+月額ライセンス費用) 設備工事・電気工事・空調衛生工事など、現場検査や帳票出力工数を集中的に効率化したい企業
KANNA 初期費用無料で導入でき、直感的な操作性と多言語対応を備えた現場DXアプリ 要問い合わせ(基本機能無料プランあり、有料プランは個別見積もり) 初期コストを抑えて手軽に現場チャット・写真・工程管理のデジタル化を始めたい中小企業
Photoruction 写真・図面・工程・タスク管理に加え、建設AIやBPO(入力代行)サービスを組み合わせた運用支援に対応 要問い合わせ(プロジェクト数や利用機能に応じた個別見積もり) 写真整理や図面整理の外注化も含めて現場の事務負担を根本から軽減したいゼネコン・大規模土木建築

ツール選定において、現場の管理業務にとどまらず、見積・受発注・請求・原価管理といった経営・バックオフィス業務まで1つのプラットフォームで完結させたい場合は、ANDPADが有力な候補となります。施工データと原価データが直接連動するため、二重入力を削減し、案件ごとの利益状況をリアルタイムで追跡できる点が他の特化型製品との差別化要素です。

一方で、空調や衛生、電気などの専門設備工事において、現場での配管検査や機器点検の記録を電子化し、ワンクリックで複雑な指定帳票を出力したい場合は、設備系検査機能に特化したSPIDERPLUSが適しているケースがあります。また、まずは初期費用を抑えて現場間の写真共有やチャット連絡から段階的に始めたい小規模事業者であれば、KANNAのような導入ハードルの低い製品と比較検討することが推奨されます。

料金・プラン

ANDPADの料金体系は「初期費用」「月額費用」「オプション費用」の3つの要素で構成されています。企業の利用規模(利用人数や年間完工件数など)、選択する基本機能パッケージ、および各種オプション機能の組み合わせに応じた個別見積もり制となっており、一律の定額料金表は公開されていません。

導入を検討する際の見積もり確認ポイントは以下の通りです。

  • 課金体系の基準
    利用人数(ユーザーアカウント数)に応じた従量課金か、現場数・案件数に基づく課金か、自社の事業形態(年間完工棟数や協力業者数など)に合わせた課金モデルを確認する必要があります。
  • 導入する機能モジュールの範囲
    工程表・写真・図面などの施工管理機能のみを利用するのか、引合粗利管理・受発注・請求管理・歩掛管理といったバックオフィスモジュールも含めるのかによって費用構成が変動します。
  • 協力会社・職人アカウントの費用扱い
    自社スタッフだけでなく、外部の協力業者や職人が利用する際のアカウント追加費用やアクセス権限の条件について事前に確認しておくことが重要です。

導入事例・実績

阪急阪神不動産株式会社

リフォーム事業の生産管理担当5名体制において、現場管理および報告書作成業務の効率化を目的にANDPADを導入しました。導入前は現場で撮影した写真を事務所のPCに取り込み、Excelへ貼り付けて注釈を付ける作業に、担当者1人あたり月平均22.5時間(5人合計で月約113時間)を費やしていました。スマートフォンから直接撮影・登録できる運用へ刷新した結果、自主検査報告書の作成にかかる作業時間が80〜90%削減され、事務所での内業負担が大幅に軽減されました。

株式会社笹川組

従業員51〜100名規模のゼネコン系企業である株式会社笹川組では、施工現場における写真管理および仕上げ検査業務の効率化を図るためにANDPADを導入しました。現場で電子黒板および図面書き込み機能を活用した検査体制を整備したことで、従来は数日を要していた検査報告書の作成業務が1時間以内に短縮されるなど、現場管理業務の生産性向上が確認されています。

協力会社・職人への定着を支援するサポート体制

建設DXツールの導入において最大の障壁となりやすいのが、元請企業だけでなく現場で実際に作業を行う協力会社や高齢層の職人への操作定着です。ANDPADでは、ツールを契約した企業内にとどまらず、下請け業者や職人が現場で無理なく利用できるようにするための組織的な伴走支援体制を整備しています。

具体的には、専門のカスタマーサクセス・カスタマーサポート部門が設置されており、現場の実機(スマートフォンやタブレット)を用いた職人・協力会社向けの説明会を年間10,000回以上実施しています。さらに、協力会社や職人が操作に迷った際に直接電話やチャットで質問できる専用の内製カスタマーサポート窓口を用意しており、元請企業の現場監督が職人からの操作問い合わせ対応に追われる事態を防ぎます。また、導入企業同士が活用ノウハウや運用ルールを共有し合えるユーザーコミュニティ「ANDPAD ONE」を運営するなど、単なるシステム提供にとどまらない利用定着のための支援が行われています。

導入前に知っておきたいこと

導入後のミスマッチを防ぐため、実際の利用企業やユーザーから報告されている課題や留意点を事前に把握しておくことが大切です。

  • チャット通知の過多による確認漏れリスク
    案件ごとに関係者全員を同一のチャットグループに登録すると、自分に直接関係のない工種のやり取りや連絡事項まで頻繁にプッシュ通知が届くようになります。重要な連絡が通知の山に埋もれて見落とされる懸念があるため、「重要連絡はメンションを付ける」「工程別にグループを分ける」などの社内運用ルールの策定が求められます。
  • 高齢層や協力会社のITリテラシーへの配慮
    直感的なUIが採用されているものの、スマートフォン操作に不慣れな高齢の職人や協力会社にとっては、写真のアップロードや日報入力が定着するまでに一定の時間を要します。現場への導入初期には、ベンダーが提供する説明会を活用したり、必須とする操作を最初は写真撮影のみに絞るなど、段階的な導入ステップを組む配慮が必要です。
  • 初期設定と運用ルールの策定負担
    案件管理、権限設定、写真フォルダの階層構造、帳票フォーマットなど、自社の業務フローに合わせた初期セットアップ項目が多岐にわたります。事前の入力ルールや承認フローを明確に定めないまま運用を開始すると、現場ごとにデータの保存先がバラバラになるなど形骸化を招くリスクが指摘されています。
  • オプション追加に伴う総費用の見極め
    基本の施工管理機能に加えて、受発注、粗利管理、歩掛管理などの高度なバックオフィス機能を順次追加していくと、月額費用や初期設定費用が積み上がります。自社の現在の課題に対してどの機能が必須であるかを見極め、投資対効果を十分に試算した上でプランを選択することが推奨されます。

導入の流れ・期間

ANDPADを導入する際の標準的なプロセスは以下の通りです。なお、具体的な導入期間や稼働までのスケジュールは契約規模や導入機能によって異なるため、要問い合わせとなります。

  1. 問い合わせ・ヒアリング
    公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、担当者から自社の事業規模、完工件数、現在の現場管理における課題や要望についてのヒアリングを受けます。
  2. デモンストレーション・提案
    ヒアリング内容をもとに、実際のアプリ画面を用いたデモが行われ、自社の運用フローに適した機能構成や運用イメージの提案を受けます。
  3. 見積もり・プラン確定
    利用アカウント数や管理案件数、選択する機能パッケージおよびオプション内容に基づき、初期費用と月額費用の見積もりが提示され、契約内容を確定します。
  4. 初期設定・マスター登録
    カスタマーサクセス担当者の支援のもと、自社の組織情報、協力会社情報、工事種別、各種帳票フォーマットなどの初期マスター設定やフォルダ構成の構築を行います。
  5. 説明会の実施・運用開始
    社内スタッフおよび協力会社・職人向けに操作説明会を実施し、まずは限定的な現場や機能(写真やチャットなど)から試験運用を開始した上で、全社的な本格稼働へと移行します。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンやタブレットでも利用できますか?対応OSは何ですか?
スマートフォンおよびタブレット専用のアプリ(iOS/Android対応)が提供されているほか、PCのWebブラウザからも利用可能です。現場からはモバイル端末で写真撮影やチャット確認を行い、事務所ではPCから図面登録や工程表編集、各種帳票出力を行うといった使い分けができます。なお、動作保証されている具体的なOSバージョンについては、最新情報を公式サイトまたは担当者へ確認してください。
無料トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
導入検討時に担当者によるデモンストレーション画面の案内や操作説明を受けることが可能です。無料トライアルの提供可否や適用条件については、企業の規模や検討中の機能構成によって異なる場合があるため、問い合わせ時に直接確認することを推奨します。
協力会社や職人も料金の課金対象になりますか?
外部の職人や協力会社アカウントの取り扱い、および課金対象となるユーザーの範囲は、契約するプラン体系や料金モデルによって異なります。元請企業のライセンス内でどこまで職人を招待できるかについては、見積もり段階で担当者への確認が必要です。
電子帳簿保存法やインボイス制度に対応していますか?
ANDPADの受発注・請求管理機能は電子帳簿保存法に対応しており、電子取引データの保存要件を満たした運用が可能です。法改正に伴うバックオフィスのペーパーレス化や書類保管業務の効率化に対応しています。
契約期間や途中解約に関する条件はどうなっていますか?
SaaS形式での提供となりますが、最低契約期間(年単位の契約など)や解約通知の期限、途中解約時の取り決めについては公開されていません。導入後のトラブルを防ぐためにも、契約締結前に契約期間や更新条件を書面および担当者へ確認してください。

参照・出典

他の施工管理アプリと比較する

ANDPADの特徴を含む施工管理の14製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

施工管理アプリ比較14選