ONE Unitとは?CCUS連携と勤怠・労務費・案件管理を一元化する業務クラウド

専門工事会社の実務経験をもとに開発された、CCUS就業履歴連携認定の業務一元管理クラウドサービスです。スマートフォンアプリでの出退勤打刻とGPS位置情報の記録によってCCUS就業履歴を自動蓄積します。勤怠データはそのまま案件管理や実行予算、労務費の明細管理と直結し、多重下請構造における事務工数を削減します。

公式サイト
https://lp.oneunit.jp/ ↗
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中小企業向け
対象業界
サブコン・専門工事業者 中小工務店・地場ビルダー 建築 土木

ONE Unitとは?

ONE Unitは、専門工事会社の実務経験をもとに株式会社ワイ・エム・エーが開発した、建設キャリアアップシステム(CCUS)就業履歴連携認定の業務一元管理クラウドサービスです。現場技能者がスマートフォンアプリからGPS位置情報付きで出退勤打刻を行うことで、勤怠記録の集計と同時にCCUS就業履歴データが自動蓄積される仕組みを備えています。蓄積された勤怠データは案件管理や労務費の把握、各種ワークフローと連動し、多重下請構造において煩雑化しやすい下請・専門工事業者の事務工数を削減します。

主な機能

ONE Unitの機能群は、日々の出退勤とCCUS履歴蓄積を担う現場向け機能、社内の案件進行や承認を統制する管理機能、そして経営数値を可視化する拡張オプションに大別されます。

勤怠管理・CCUS就業履歴連携機能

  • スマートフォン打刻とGPS位置情報の自動記録
    技能者や現場管理者が所持するiOS・Android端末の専用アプリから出退勤の打刻を行えます。打刻時に端末のGPS位置情報が取得されるため、直行直帰が多い現場環境であっても、所定の作業現場に滞在していた事実を客観的なデータとして記録できます。
  • CCUS就業履歴連携認定による自動蓄積
    一般財団法人建設業振興基金が運営する建設キャリアアップシステム(CCUS)の就業履歴連携認定システムとして機能します。日々の打刻データがCCUS形式の就業履歴データとして処理されるため、現場にカードリーダー機器を常設しにくい小規模現場や巡回現場でも就業履歴の蓄積漏れを防止します。
  • 個人勤務実績の可視化と休暇・打刻修正申請
    技能者ごとの日々の勤務実績や打刻時刻、時間外労働の状況を一覧で集計します。打刻の入力漏れや直行直帰時の時刻修正、有給休暇等の取得申請はアプリ上から申請・承認できるため、紙の出勤簿やタイムカードの回収作業を省略できます。

案件管理・業務ワークフロー機能

  • 案件一覧・ステータス管理
    工事案件の受注から着工、完工に至るまでの進捗状況を案件単位で一覧管理できます。各案件の基本情報や担当者、現場住所などがクラウド上で一元化され、関係者全員が最新の案件進捗を把握できます。
  • 外部招待(発注元・協力会社との情報共有)
    発注元となる元請企業や下請の協力会社をプラットフォーム上に招待し、案件に紐づくメンバーリストや稼働状況の共有が可能です。企業間を跨ぐ連絡調整のタイムラグを減らし、入場体制の確認を円滑化します。
  • スケジュール管理と社内ワークフロー
    現場ごとの工程予定や作業員の配置スケジュールを登録・確認できます。あわせて社内の各種申請や承認手続きをデジタル化するワークフロー機能を備えており、現場と本社・営業所間での書類持ち回り作業を削減します。
  • 権限設定とプッシュ通知
    役職や担当業務に応じて閲覧・編集権限を細かく制御できるため、協力会社や外部メンバーに対する情報漏洩を防ぎます。スケジュールの更新や承認申請の進捗は通知機能によりリアルタイムで関係者へ伝達されます。

収支管理・ダッシュボード機能(オプション)

  • 案件別収支管理
    案件ごとに発生する労務費や資材費、外注費などの原価を集計し、実行予算に対する消化実績や粗利益をタイムリーに管理する拡張機能です。現場日報や勤怠データから労務コストが直結するため、完工を待たずに損益状況を把握できます。
  • 工事代金支払明細書の作成支援
    下請企業や一人親方に対する外注費・出来高に応じた支払明細を算出・発行できます。毎月の請求締め日に集中する集計事務の負担を軽減し、計算ミスや転記漏れを抑止します。
  • 社内収支・ダッシュボード
    全社の売上進捗や案件ごとの利益率、稼働状況をグラフィカルに集約表示します。経営層や管理職が複数の営業所や現場の損益動向を素早く把握するためのデータ基盤として機能します。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

直行直帰や分散現場が多く、CCUS履歴蓄積と勤怠集計が二重手間になっている専門工事業者

  • 毎日の現場直行直帰による出退勤把握の曖昧さ
    現場ごとに分散して直行直帰する技能者の労働時間を正確に捕捉できず、月末の集計に膨大な確認工数が割かれている場合があります。ONE Unitであれば、技能者が自身のスマートフォンからGPS位置情報付きで打刻できるため、現場への到着・退出時刻を正確に記録でき、タイムカードの回収や目視確認の工数を削減できます。
  • CCUSへの就業履歴登録と自社勤怠の二重入力負担
    元請企業からCCUSの就業履歴蓄積を求められる一方で、自社の労務管理ソフトへも別途出勤実績を入力しなければならず、管理部門の転記作業が重複する課題があります。ONE UnitはCCUS就業履歴連携認定を受けているため、スマホ打刻を行うだけで自社の勤怠実績とCCUS就業履歴の双方が自動で蓄積され、事務の重複を解消できます。

案件ごとの労務費や採算状況を、表計算ソフトによる手作業から脱却して可視化したい中小建設会社

  • 完工するまで案件ごとの正確な粗利益が把握できない
    日々の人工や外注費の集計が遅れ、工事が完了して請求書が揃うまで黒字か赤字かが判明しない管理体制に陥りがちです。ONE Unitの案件管理およびオプションの収支管理機能を連動させることで、日々の勤怠データから労務費が案件単位に自動配賦され、工事の進行中にリアルタイムな原価進捗を確認できるようになります。
  • 元請や協力会社との人員配置調整が電話やメッセージアプリで属人化している
    複数現場の職人手配や現場入場者の名簿確認を個別の連絡網で行っていると、伝達ミスや配置重複が発生しやすくなります。外部招待機能やスケジュール共有を活用することで、発注元や協力会社と同じプラットフォーム上でメンバーリストや予定を共有でき、調整工数の削減につながります。

向いていない企業・現場

自社の勤怠管理システムや基幹ERPがすでに高度に構築されており、CCUS連携単体のみを低コストで導入したい企業

  • 既存の給与・ERP基盤との重複投資を避けたい場合
    ONE Unitは案件管理や勤怠管理、スケジュール承認などが一体となったパッケージ構造を採用しています。すでに別の勤怠システムや基幹ERPを全社導入しており、「現場でのCCUSカード読み取りや電話発信による入場履歴蓄積のみを切り離して安価に導入したい」という用途では、案件管理やワークフロー機能が重複し、機能過多となる可能性があります。そのような場合は、CCUSの就業履歴蓄積に特化した単機能システム(電話発信連携ツールや標準のカード読取アプリなど)の検討が適しています。

類似ツールとの比較

CCUSの就業履歴蓄積や現場労務管理に対応する代表的なツールとの比較は下表の通りです。

ツール名 特徴 料金 向いている企業
ONE Unit スマホGPS打刻によるCCUS就業履歴自動蓄積と、案件管理・ワークフロー・収支管理を一体化したクラウド基盤 月額30,000円(税抜・最大30ID)/初期費用0円(無料版あり、オプション別途) 勤怠管理とCCUS履歴蓄積、案件別の原価・労務費管理を1つのシステムで完結させたい専門工事業者・中小工務店
キャリアリンク 現場掲示の専用電話番号へコールするだけでCCUS履歴を自動蓄積。アプリ不要で通信・電源設備のない現場にも適応 要問い合わせ 技能者のスマートフォン操作やアプリインストールを伴わず、電話発信のみで確実に入場履歴を収集したい元請・専門工事会社
建レコ 建設業振興基金が公式提供するCCUS標準の就業履歴登録アプリ。認定カードリーダーを用いて技能者カードを直読取 アプリ自体は無償(別途CCUS利用料・カードリーダー端末代が発生) 元請指定のカードリーダー読取運用を事務所や現場事務所で標準的かつ安価に構築したい事業者
1-Touch スマホからのGPS位置情報付きワンタッチ打刻や元請による代理打刻に対応し、CCUS活用実績報告書を自動出力 要問い合わせ カードリーダーを設置せずスマートフォン打刻を軸にCCUS実績集計や帳票出力を効率化したい現場

ツール選定の基準として、CCUSの就業履歴蓄積を「入場管理という単独業務」として処理するか、「社内の勤怠・案件原価管理と直結する基幹データ」として扱うかが分かれ目となります。

建レコやキャリアリンクは、現場入場時の記録手段(ICカード読み取りや電話発信)に重点を置いており、既存の社内管理フローを大きく変更することなくCCUS制度への適応を進めたい現場に適しています。特に電源設備やWi-Fiがない屋外現場や、技能者へのアプリ導入が困難な現場では電話発信方式の優位性があります。

一方でONE Unitは、出退勤打刻という行為そのものを起点として、CCUSへのデータ連携だけでなく、自社の勤務実績集計、案件別の労務費配賦、社内承認ワークフローまで一元化することを主眼に置いています。日々の出勤記録を単なる入場確認にとどめず、案件の損益管理やバックオフィス効率化へ直結させたいサブコンや専門工事業者にとっては、機能統合による業務効率化効果が見込めます。

料金・プラン

ONE Unitの料金プランは、スモールスタートに対応した無料版と、業務管理機能を備えたベーシックパッケージ、個別要件に応じた拡張オプションで構成されています。

プラン名 初期費用 月額料金(税抜) 備考・利用可能機能
無料版 0円 0円 招待された案件の基本情報閲覧、自社勤務実績の勤怠管理のみ利用可能
ベーシックパッケージ 0円 30,000円 最大30IDまで利用可能。案件管理、勤怠管理、外部招待、スケジュール/ワークフロー、権限/通知設定を含む
オプション機能 要問い合わせ 要問い合わせ(個別相談) 案件別収支管理、工事代金支払明細書、社内収支、ダッシュボードから選択して追加

※ベーシックパッケージにおいて30IDを超える規模での利用を希望する場合は、個別問い合わせによる見積もり対応となります。

導入事例・実績

ONE Unitの具体的な企業名や導入規模(ID数)、詳細な数値効果が公表された導入事例は現時点では確認できていません。公式サイト上では「予算作成時間が体感1/3になった」「確認時間が半減した」といった利用者の声が紹介されていますが、導入検証を行う際は無料デモや個別問い合わせを通じて自社業務への適合性を確認することを推奨します。

専門工事業者の実務経験に基づく開発背景と業務適合性

ONE Unitを提供する株式会社ワイ・エム・エーは、創業30年以上の実績を持つ電気設備工事業者です。IT専業ベンダーが開発した一般的な業務管理ツールとは異なり、多重下請構造の中でサブコン・専門工事業者が日々直面する「現場と事務所の書類往復」「急な人員変更に伴う調整」「毎月の出来高・労務費計算の煩雑さ」といった現場固有の実務課題を起点として自社開発された経緯を持ちます。

同社では2022年に業務のクラウド化や給与システムの刷新を進め、本社と営業所間における分業体制の確立や事務工数削減を実証してきました。現場の作業実態に合わない複雑な入力操作を省き、スマートフォンでの直感的な打刻や最小限の画面遷移でCCUS連携や案件把握が完結するインターフェース設計は、こうした専門工事業としての現場実務の知見が反映された設計といえます。

CCUS就業履歴連携認定システムとしての位置づけと制度対応

国土交通省が推進する建設キャリアアップシステム(CCUS)は、技能者の資格や就業実績を業界統一基準で蓄積し、処遇改善や能力評価(レベル判定)へ繋げる社会基盤です。公共工事での原則義務化や民間工事での活用拡大、さらに経営事項審査(経審)の社会性等(W点)における就業履歴蓄積措置の加点など、建設企業にとって就業履歴の確実な蓄積は受注能力に直結する要素となっています。

しかし、現場ごとに高価なカードリーダーを調達・設置する負担や、入場時のカードタッチ忘れが課題視されてきました。ONE UnitはCCUS認定のAPI連携システムとして位置づけられており、現場作業者が所持するスマートフォンアプリからのGPS打刻を通じて、一般財団法人建設業振興基金が運営するCCUSサーバーへ正規の手続きで就業履歴を送信します。これにより、ハードウェア設置コストを抑えつつ、制度改正や経審加点に向けた履歴蓄積体制を整備できます。

導入前に知っておきたいこと

ONE Unitに関する外部レビューサイトやSNS上での公開されたユーザー評価・課題報告は現時点では確認できていません。ただし、ツールの仕様および建設現場の運用環境から、以下の実務的なポイントについて導入前の事前確認が推奨されます。

  • 屋外現場や地下現場における通信環境・GPS精度の確認
    ONE Unitはスマートフォンの通信機能とGPS位置情報を利用して打刻とCCUS履歴蓄積を行います。地下工事現場や山間部など電波の届かない環境やGPS信号を受信しにくい場所での運用手順について、事前にベンダーへ仕様を確認しておく必要があります。
  • 30IDを超える場合およびオプション機能追加時の費用試算
    ベーシックパッケージは月額30,000円(税抜)で30IDまで利用可能ですが、技能者や協力会社メンバーを含めて30IDを超過する場合の追加費用体系や、収支管理などのオプションを追加した場合の総額費用については個別見積もりが必要です。

導入の流れ・期間

ONE Unitの導入は、問い合わせからアカウント発行、現場展開を経て実運用へ移行する流れとなります。具体的な導入所要期間は要問い合わせとなっていますが、クラウド型SaaSであるため、専用サーバーの設置等は不要です。

  1. 問い合わせ・無料デモ予約
    公式サイトの入力フォームまたは電話(03-6450-1681)から問い合わせを行い、機能デモの受講や資料請求を実施します。
  2. ヒアリング・プラン選定
    利用人数(ID数)や案件管理の範囲、収支管理などのオプション追加の有無を協議し、要件に合わせたプランを確定します。
  3. 契約・アカウント発行
    契約締結後、管理者アカウントが発行され、Web管理画面へのアクセスが可能になります。
  4. 初期設定・マスター登録
    自社の組織情報、社員・技能者情報、権限設定、案件情報などを登録します。
  5. 現場アプリ導入・運用開始
    現場の技能者・作業員が所持するスマートフォンにiOSまたはAndroidアプリをインストールし、打刻および案件管理の運用を開始します。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンアプリはどのOSに対応していますか?
iOS(iPhone)およびAndroid端末に対応したモバイルアプリが提供されています。管理画面はPCのWebブラウザ(マルチブラウザ対応)からアクセス可能です。
無料トライアルやデモ画面の確認はできますか?
公式サイトから無料デモの予約を受け付けています。また、機能を限定した「無料版(月額0円・初期費用0円)」も用意されており、招待された案件の閲覧や自社の勤怠管理を試すことができます。
サポート体制や問い合わせ窓口はどのようになっていますか?
電話窓口(03-6450-1681)、FAX(03-6450-1683)、およびサポート専用メールアドレス([email protected])が用意されています。
データのセキュリティ体制やサーバー環境はどうなっていますか?
クラウド基盤としてAmazon Web Services(AWS)を採用しており、データ管理体制が敷かれています。
契約期間の縛りや解約条件はどうなっていますか?
公式サイト上で最低契約期間や解約に関する具体的な条件は公開されていません。導入検討時に担当窓口への確認を推奨します。
協力会社や下請の一人親方をシステムに招待する場合、追加費用は発生しますか?
無料版を利用するユーザーは月額0円で招待案件の閲覧や勤怠管理を行えますが、ベーシックパッケージにおける管理ID数(上限30ID)のカウント対象や権限設定の詳細については、個別相談時に確認することをおすすめします。

参照・出典

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